小さな画面の中で、毎日いのちが動いてた
1996年に発売された「たまごっち」は、今では信じられないほどの社会現象になりました。
ポケットサイズの液晶端末に表示されるキャラクターを育てるという新しさと、「ちゃんとお世話しないと死ぬ」というリアルな要素が、子どもたちの心をガッチリつかんだんです。
おなかをすかせたらごはん、うんちをすればトイレ、熱を出したら薬。
何気ないケアが欠かせなくて、1日中気が抜けなかったですよね。
育て方によって成長するキャラクターが変化するのも面白くて、「まめっちを育てたい」「おやじっちになっちゃった!」なんて話題で盛り上がりました。
進化の分岐を研究するために「攻略本」が飛ぶように売れたり、学校に持ち込んで怒られたり、授業中に“お亡くなり”になってショックを受けたり…。
まさにたまごっちは、“持ち歩ける人生ゲーム”のような存在でした。
販売開始時期 | 1996年(バンダイより初代発売) |
販売当時価格 | 1,980円(初代たまごっち) |
たまごっち、授業中に鳴いて死んだとき、本気で落ち込んだ
学校に持って行けない日は、親にお世話頼んでた(笑)
まめっちを育てるために、夜中に起きてトイレさせたことある
実家から持ってきて飾ってた初代たまごっちたち電池入れたら動いた pic.twitter.com/KnpVTGKSxr
— およよ (@_Pudding_atama) January 16, 2023
実家で初代たまごっち発掘した。やたら状態悪いけど未開封。懐かしいね。 pic.twitter.com/JfPDMxlF60
— 進化食物体 (@marumu685) July 24, 2024
たまごっちはその後も「新種発見!!たまごっち」「オスっち&メスっち」「たまごっちプラス」「デジたま」など、さまざまな進化を遂げていきました。
最近では「Tamagotchi Uni」やスマホアプリ連携モデルなども登場し、グローバル市場でも人気を維持しています。
そして、当時のたまごっちを復刻したレトロ版も登場。デザインや音もあの頃のままで、「大人の再育成」にハマる人も増えています。


たまごっちは、ただの電子おもちゃではなく、「命のやり取り」を通して子どもに責任や感情を教えてくれるツールでした。
大人になった今だからこそ、あの頃よりも優しく、ちゃんと育てられる気がしませんか?
引き出しの奥に、眠っているたまごっちを見つけたら…ちょっと電池を入れてみたくなりますね。
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